『健康』と『健口』|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

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医療コラム

『健康』と『健口』|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

『健康』と『健口』

こんにちは!竹村歯科医院です。

健康志向が身近な存在になった現在、歯と健康のつながりについてお話しをさせていただきます。

超高齢社会の中、健康のため体を動かしたり、食事に気を使ったりアグレッシブな方が増えてきているように感じます。

しかし、トータル的に『心技体』を実行されている方は少ない現状ではないでしょうか?私の父は食事に興味がなく、1日30本のタバコや積極的な運動もしていません。

母は塩味の濃いものを好み、ウォーキングでさえしたがりません。

そんな父はガンになり、母は高血圧になっています。

これを今の言葉で言うのなら『NOT 健康寿命』になります。

健康寿命を体から作るなら、皆さんは体のどこを使って体作りをしますか?

口!歯!正解です!本日は少し強引にお口に焦点を当てたいと思います。笑

昔、高齢者の方に『こんなことになるならやっとけばよかった』アンケートのデータを見たことがあるのですが、[歯医者に行けばよかった][歯を大事にすればよかった]などお口の後悔が上位に来てたことが印象的でした。

『後悔先に立たず』とはこの事ですね。

歯科医療人である私たちは、この後悔に繋げないよう日々邁進しています。

現在デンタルIQが高まり虫歯は5歳以上35歳未満では減少傾向を示していますが、65歳以上では増加傾向にあり、歯周病に関しても4mm以上の歯周ポケット(感染状態あり)の方は45歳から5割を超え65歳~74歳では7割を超えようとしています。

有病状態としては8割(10人に8人)の方が歯周病に感染していると言われています。8020運動が普及し、『80歳になっても20本以上の歯を保とう』活動により高齢の方でも歯が残っている割合は増加していますが、その裏で増加しているものを知って頂きたいと思います。

重要なことは『歯が残る=健康』ではありません。

歯は日々のブラッシングや歯医者でのクリーニングでのお手入れが必須です。

加齢により唾液の減少、歯茎の退縮、歯の根っこの露出、手先の不器用さなどの体の変化からくるブラッシングの難度を上がる要因により、歯は残っているが虫歯や歯周病に感染していることも現状です。

場合によっては無理に歯を残している事で虫歯や歯周病の感染を助長していることもあります。

私たちは歯医者でのクリーニングを通して8020運動の表と裏を理解し、患者さまの『健口』へのサポートを行なっていきます。

患者さまにとって『歯医者でのクリーニング』はどのようなメリットがあるかご案内いたします。

重要なことはお口が健康である!その為には歯の位置、形、向き、過去の治療経歴をお口の中から確認し、歯茎の形、粘膜の特徴の中にブラッシングを邪魔する要因は無いのか、そして歯周病の感染状態を歯周ポケット検査で確認します。

色々な方面から検査、確認することで患者さま個人個人の問題に向き合い、[最短・最善・簡単]をモットーに医院と患者さま自身とでお口を守ることができるのです。

患者さまのお口のリスクはさまざまであり、上記にも書いたように虫歯と歯周病はすぐ隣にいます。

治療したはずなのにまた虫歯?!歯医者でまた歯周病って言われちゃったことないですか?

お口の中で問題を引き起こす曲者についてご紹介です。

それは治療に至った歯です。

治療が悪いというわけではなく、治療になった理由を把握していないままセルフケアを続けていることが問題なのです。

虫歯や歯周病になった原因を把握せず磨いていると患者さま『磨いた』感覚だとしても実際は『磨けていない』ので結果的には[磨いたつもり]。

気持ちは満足していてもお口の汚れは残ったままなのです。

耳かき1杯分の細菌の数はななななんと!排泄分1回の細菌数と同等と言われいます。

このような話をチェアーサイドですると患者さまの大半が驚いて2回目来院してくださる時には見違えるほどお口が変わっています。

中にはそれでも汚れがモコモコついたまま来院される強者もいらっしゃいますが・・・笑

最も効果的and推奨するブラッシングのタイミングとは?

私たちの希望はもちろん朝・昼・夜ですが生活リズムを考慮し、会社勤めの方でも継続しやすいタイミングは『朝・夜』を推奨しています。

歯科医療人として勤めていく中で虫歯、歯周病の感染状態が強い方の大半は『朝のみ』のブラッシングの患者さまでした。

生活習慣の行動変容は容易ではないものの、お口の感染状態をいかに防ぐか、無理をして改善より継続できるお口のケアを患者さまに提案し続けることが使命だと思っています。

次に健康になるために重要なこと・・・『噛む=咀嚼する』ことです。

人間が食事の時に噛む回数、「咀嚼回数」は、時代が進むにつれて変化してきています。
現代では食の欧米化も進み、食事の際に噛む回数はだいたい600回ほどで、食事時間は約10分程度と言われています。

戦前では咀嚼回数約1400回、食事時間は20分程度。

さらに時代をさかのぼると、鎌倉時代で2600回、食事時間は約30分。

弥生時代ではなんと、咀嚼回数は約4000回弱で、食事時間は約1時間にもなります。私自身長く噛むことが苦手で、早食いの自覚があります。

代償としては消化不良での便秘、早食いにより胃に負担がかかり胃薬を持ち歩くほどです。

私自身の感覚で言うと、柔らかいものが多いと早食いに繋がっているように感じます。

対策はサラダにしても炒め物や煮物にしても大きめにカットし、噛まなければいけない環境にしてしまう事です。

お口が健康な状態になったら、メインテナンスで維持を目指しましょう。

体が健康になったら、運動を心がけましょう。

お口と体の健康の源は、食事です。食事の質を見直しましょう。

そんなこんなで『健康と健口』のお話しを終わります。

 

院長経歴

2012年 朝日大学歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース 修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース 修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース 修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース

2018年  ADPR定位置埋入コース 修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース 修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース 修了

2018年  大森塾7期   修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース 修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース 修了

2021年  CREDセミナー 修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医